高松商、丸亀商が選抜ダブル出場
第35回選抜高校野球大会は高松商と丸亀商の両校が出場する香川県にとっては記念すべき年となった。丸亀商は初出場ながら南部高(和歌山)に3-2で競り勝ち、二回戦呉港(広島)に1-4で敗退した。一方、高松商は市立袖捲(兵庫)に1-9で敗れ、全国レベルの高さを思い知る結果となった。
選抜と日程が重なった春季大会は準決勝に残った多度津工と志度商がそれぞれ高松商、丸亀商と対戦した。結果は安定した攻撃力で高松商が四国大会に駒を進め、3位の成績を収めた。
全国で2000校以上が出場するまでに発展した第45回全国高校野球選手権は、昭和33年の第40回大会に次いで一県一校の出場となったため、北四国大会は行われなかった。香川大会には新たに三豊工が参加し、全30校で連日熱戦が続いた。シード校が次々と敗れる波乱のなか、高松商が引き分け再試合の結果丸亀商に苦杯をなめ、決勝はその丸亀商とシード4位の丸亀との対戦となり、奇しくも丸亀勢同士の戦いとなった。結果は、丸亀商が選抜出場の自信で5-4と丸亀を下し初優勝を果たした。全国大会では初戦、磐城(福島)に1-5と敗れた。
この年は丸亀の久保川、新、山地、丸亀商の万城、光岡、池田らの活躍が目立った。丸亀商はこの年の秋季大会にも初優勝し、四国大会に出場している。 |
第３５回選抜高校野球大会
（３８．３．２７〜４．５）
【一回戦】 市立神港 ９−１ 高松商
【一回戦】 丸亀商 ３−２ 南部
【二回戦】 呉港 ４−１ 丸亀商
第１６回春季四国地区高校野球香川県大会
（３８．３．３０〜４．１４）
【準決勝】 丸亀 ８−６ 多度津工
【準決勝】 志度商 ３−２ 高松
チャレンジゲーム
高松商 ８−２ 丸亀
丸亀商 ９−８ 志度商
【決勝】 高松商 １０−４ 丸亀商
第１６回春季四国地区高校野球大会
（３８．４．２８〜２９ 高松）
【一回戦】 高知 ３−２ 高松商
第４５回全国高校野球選手権香川大会
（３８．７．２０〜２９）
【決勝】 丸亀商 ５−４ 丸亀
第４５回全国高校野球選手権大会
（３８．８．９〜２０ 甲子園）
【一回戦】 磐城 ５−１ 丸亀商
第１７回秋季四国地区高校野球香川県大会
（３８．１０．２０〜１１．１０）
【決勝】 丸亀商 ２−１ 坂出商
第１６回秋季四国地区高校野球大会
（３８．１１．２３〜２４ 徳島）
【一回戦】 海南 ３−１ 丸亀商
【一回戦】 坂出商 ８−７ 徳島工
【二回戦】 海南 ６−０ 坂出商 |
