古豪の復活
春季大会は観音寺一が昭和32年以来5年振り3度目の優勝を果たし、初めての四国大会出場を決めた。
第44回全国高校野球選手権香川大会では、シード校でもあった高松商と高松が県代表として勝ち残り、古豪の復活に古くからの地元野球ファンは喜んだ。この大会で繰り広げられた高松商対多度津工の代表決定戦では、過去二度までも多度津工のために涙をのんだ高松商の意地が感じられ、追いつ追われつの好試合に見る者は野球の醍醐味を堪能した。また高松は田中・橋本両左腕投手の活躍により終始自信に満ちた試合運びで、代表決定戦では春の覇者観音寺一を完敗せしめた。
北四国大会に出場した高松商、高松はそれぞれ今治西(愛媛)、西条(愛媛)という新鋭チームと対戦。高松は一回戦、延長16回を戦った末1点差で西条に敗れ、高松商は谷・森下の両投手を軸に決勝まで勝ち進んだものの、やはり西条に甲子園への道を阻まれた。
秋季大会には高松商と丸亀商が四国大会に出場した。両校とも準決勝を1点差で抑え、決勝で顔合わせする予定であったが、雨のため中止となり、優勝旗は異例の愛媛県高野連の預かりとなった。高松商は7度目の、丸亀商は初の選抜出場が確実となった。
またこの年は11月に日韓親善高校野球の試合が行われた。全香川選抜と全ソウルの対戦で友好を深め、結果は4-3で全香川が勝利を収めた。 |
第１５回春季四国地区高校野球香川県大会
（３７．３．２５〜４．２）
【決勝】 観音寺一 ２−１ 多度津工
第１５回春季四国地区高校野球大会
（３７．４．２８〜２９ 徳島）
【決勝】 西条 ７−０ 高知
第４４回全国高校野球選手権香川大会
（３７．７．１７〜２６）
【準決勝】 高松商 ７−４ 多度津工
【準決勝】 高 松 ８−３ 観音寺一
北四国大会
（３７．７．３０〜３１ 高松）
高松商 ４−１ 今治西
西 条 ３−２ 高 松
【決勝】 西条 ７−２ 高松商
第１６回秋季四国地区高校野球香川県大会
（３７．１０．２７〜１１．１８）
【決勝】 高松商 ６−５ 丸亀商
第１５回秋季四国地区高校野球大会
（３７．１１．２３〜２６ 松山）
【準決勝】 高松商 ３−２ 安芸
【準決勝】 丸亀商 ２−１ 高知商
【決勝】 雨のため中止 |
