香川県営球場の完成
昭和22年当時の高松市長鈴木義伸氏の発案で、廃嘘からの復興計画として高松中央球場が造られた。この球場は戦後の高校野球の隆盛とともに幾多の名選手を生み、名勝負を展開してきたが、緑地公園へと姿を変え、新たに生島町に県営球場が完成したのである。総工事費約20億円をかけ西日本でも有数の立派な設備を持つ球場で球児の新しい舞台となった。隣りに第二球場も造られた。
この記念すべき年の高校野球界は、第54回選抜高校野球大会に出場した丸亀商が初戦で浜田(島根)と対戦、遠山投手の不調もあり、一度は逆転したが、追撃も及ばず5-10で惨敗した。
春季大会は、尽誠が近年躍進著しい三本松を6-4で下し初優勝した。尽誠は代表決定戦でも丸亀商を6-1で破り四国大会に出場した。
第64回全国高校野球選手権香川大会は田尻監督率いる坂出商が快進撃を続け、一戦ごとに力をつけて、準決勝で丸亀商を3-2、決勝では三本松を5-0と松本秀が完封して25年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。全国大会でも初戦函館有斗(北海道)に勝ち、次に都城(宮崎)に敗れたがさわやかな高校生らしいチームとして讃えられた。
秋季大会は尽誠と三本松が勝ち残り、決勝は尽誠が西川の好投で4-1とV2を果たした。四国大会でも三本松は初戦に敗れたが、尽誠は準優勝し選抜出場が確定した。 |
第５４回選抜高校野球大会
（５７．３．２６〜４．５）
【一回戦】 浜 田 １０−５ 丸亀商
第３５回春季四国地区高校野球香川県大会
（５７．３．２５〜４．１０）
【決勝】 尽 誠 ６−４ 三本松
県代表決定戦
（５７．４．１７）
尽 誠 ６−１ 丸亀商
第３５回春季四国地区高校野球大会
（５７．５．３〜５ 高知）
【一回戦】 池 田 ４−３ 尽 誠
第６４回全国高校野球選手権香川大会
（５７．７．１７〜２９）
【決勝】 坂出商 ５−０ 三本松
第６４回全国高校野球選手権大会
（５７．８．７〜２０）
【一回戦】 坂出商 ６−３ 函館有斗
【二回戦】 都 城 ５−０ 坂出商
第３６回秋季四国地区高校野球香川県大会
（５７．１０．２〜３０）
【決勝】 尽 誠 ４−１ 三本松
第３５回秋季四国地区高校野球大会
（５７．１１．２０〜２３ 香川）
【一回戦】 池 田 １３−０ 三本松
【一回戦】 尽 誠 ８−３ 川之江
【準決勝】 尽 誠 ４−３ 明 徳
【決勝】 池 田 ６−４ 尽 誠 |
