高松商の台頭
終戦後の混乱も落ち着きを取り戻し、この年あたりから高校野球は単なる技術面の探究だけでなく精神面での人間形成への探究もなされるようになった。練習、試合を通じて健全な選手の育成に各校とも大いに力をいれるようになり、真の高校野球の基礎が確立された。
前年の秋季四国地区高校野球大会での実績のない県勢は、選抜高校野球大会への出場はならなかった。
第32回全国高校野球選手権香川大会は、これまで地味な練習を積んできた高松商の実力が発揮され、9-0で高瀬を、2-0で高松一を、6-4で志度商を破り、決勝戦で高松と顔を合わせた。高松商の強力打線は高松の井下・平井両投手に16安打を浴びせ16-4で優勝、3度目の出場となる高松とともに北四国大会に出場した。
北四国大会では、高松が松山東(愛媛)に敗れ、高松商は今治に5-2で勝った。決勝戦で高松商は松山東に完封され、甲子園出場は果たせなかった。
なお甲子園大会は松山東対鳴門(徳島)の四国勢同士の決勝戦となり、松山東が15年ぶり2度目の栄冠を獲得、四国勢の強豪ぶりに全国のファンは目をみはったものであった。
確実に力をつけてきた高松商は秋季大会も制し、四国大会に出場したが一回戦2-7で鳴門に敗れた。 |
第３回春季四国地区高校野球香川県大会
（２５．４．２〜９）
【決勝】 高松一 ２−０ 高松商
第３回春季四国地区高校野球大会
（２５．５．２０〜２２ 高知）
【決勝】 高松一 ５−１ 松山東
第３２回全国高校野球選手権香川大会
（２５．７．１６〜３０）
【決勝】 高松商 １６−４ 高松
北四国大会
（２５．７．３１〜８．１ 松山）
【決勝】 松山東 ３−０ 高松商
第４回秋季四国地区高校野球香川県大会
（２５．１０．７〜２９）
【決勝】 高松商 １５−１ 坂出商工
第３回秋季四国地区高校野球大会
（２５．１１．１２〜１３ 高松）
【一回戦】 鳴門 ７−２ 高松商 |
