志度商、初の甲子園出場
学制改革により全国中等学校優勝野球大会は本年が最後の大会であり、会場を懐かしい甲子園に移して開かれることになった。
昭和21年から整備を進めてきた中央球場が不完全ながら竣工し、県予選で甲子園を目指す球児たちの熱戦の舞台となった。参加校は昨年より9校増え、17校が四国予選出場を争った。志度商が福岡・玉木のバッテリーで要所を抑え、バックの猛打で危なげなく優勝を飾った。準優勝の高松一中と共に高松での四国大会に出場した。
各県2校が出場した四国大会では、高松一中は一回戦徳島商に2-3と惜敗したが、志度商は一回戦松山商を15-1と一方的に破り、二回戦城東中を2-1で下し、高知商との決勝戦に臨んだ。高知商に3点を先取されたものの4回に1点、6回に6点を奪う猛打で7-4で勝った。志度商にとって初の甲子園出場を果たしたのである。
甲子園の出場校は19校、うち6校が初出場であった。志度商は一回戦不戦勝、二回戦で甲子園15回出場の鳥取一中を玉木・福岡・松崎らの長打で10-4と打ち勝ち、三回戦で北九州の小倉中と対戦した。5回1点を先取したものの同裏に同点、6回裏に逆転され、小倉の初優勝を許したのである。
この年より秋季県下中学野球大会が開催されることになった。第1回の大会は甲子園出場を果たした志度商が圧倒的な強さで優勝を飾った。 |
第２９回全国中等学校優勝野球大会香川予選
（２２．７．２１〜２７ 高松）
【決勝】 志度商 ７−４ 高松一中
第２９回全国中等学校優勝野球四国大会
（２２．８．２〜４）
【決勝】 志度商 ７−４ 高知商
第２９回全国中等学校優勝野球大会
（２２．８．１３〜１９甲子園）
【２回戦】 志度商 １０−４ 鳥取一中
【３回戦】 小倉中 ６−１ 志度商
第１回秋季香川県中学校野球大会
（２２．１０．１７〜２４）
【決勝】 志度商 ２３−７ 尽誠中
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