丸亀、甲子園に初出場
人々の心もようやく野球に関心を向けられる程に回復し、高校球児のはつらつとしたプレーに声援を送るようになった。終戦後3回目の全国大会となる第30回大会は、学制改革により全国高等学校野球選手権大会と名称を改め、代表校も23校となった。
香川県予選は21校が参加し、新進古豪入り乱れての熱戦が展開された。決勝戦は順当に勝ち上がってきた高松と丸亀の戦いとなった。9回までの息詰まるような投手戦の均衡を破ったのは、先攻高松であった。延長10回、高松は一挙4点を奪うが、丸亀もその裏見事な闘志と粘りで同点とした。11回表に高松が1点を追加、結局5-4で高松が勝利した。この年より四国地区は南・北に二分され、北四国大会への出場権はこの2校が得た。
北四国大会では県予選とは逆に、丸亀は強豪松山商(愛媛)を5-2と下し、高松は八幡浜(愛媛)に3-4で敗れた。甲子園をかけての戦いは丸亀が八幡浜を6-2で破り、初めての甲子園出場を決めた。
甲子園大会では昨年の覇者小倉(福岡)と対戦、昨年の志度商の雪辱をと試合に臨み、香川投手の好投で善戦したが、小倉の福島投手を打ち崩すことができず、0-1で退敗した。
この年より秋季四国地区高校野球大会が設けられ、県大会での優勝校・高松一が出場した。初優勝は徳島商で、高松一は準優勝を飾った。 |
第１回春季四国地区高校野球香川県大会
（２３．４．１〜８）
【決勝】 高松一 １２−５ 丸亀
第１回春季四国地区高校野球大会
（２３．４．２４〜２５ 徳島）
【１回戦】 徳島商 ８−０ 高松一
第３０回全国高校野球選手権香川大会
（２３．７．１８〜８．１）
【決勝】 高松 ５−４ 丸亀
北四国大会
（２３．７．３１〜８．１）
【決勝】 丸亀 ６−２ 八幡浜
第３０回全国高校野球選手権大会
（２３．８．１３〜２０）
【１回戦】 小倉 １−０ 丸亀
第２回秋季四国地区高校野球香川県大会
（２３．１０．９〜１８）
【決勝】 高松一 ４−２ 多度津工
第１回秋季四国地区高校野球大会
（２３．１１．１３〜１４）
【決勝】 徳島商 ６−０ 高松一 |
