観音寺中央、選抜初優勝
この年の1月17日未明に起こった阪神大震災は、未曾有の大惨事となった。この為、第67回選抜高校野球大会も危ぶまれる状況だったが、被災地の協力と主催者側の英断もあり開催された。西讃地区から初の甲子園出場となった観音寺中央は、純白のユニホームと全力疾走が爽やかな感動を呼び、勝ち進むごとに力を発揮して見事優勝を果たした。初出場、初優勝は県勢にとって35年振りの快挙であった。橋野監督の長年にわたる高校野球にかけた情熱とそれを支えた部長、コーチ陣、選手全員が一丸となった金字塔だった。
春季大会は、坂出商が石原投手の力投で優勝した。代表決定戦でも観音寺中央を下し、四国大会では準優勝した。
第77回全国高校野球選手権香川大会は、観音寺中央、尽誠、高松商、坂出商と強豪が揃いレベルの高い大会となった。決勝戦は観音寺中央と高松商の新旧対決となり、7000人の観衆に沸いたが、観音寺中央が力で押し切り、春に続いて甲子園に出場した。
全国大会でも一回戦で宇都宮学園(栃木)を破り、春夏連覇が期待されたが、二回戦で日大藤沢(神奈川)に延長戦の末、サヨナラで敗れた。しかし、選抜大会同様バントを用いない攻撃野球が話題となった。
秋季大会は高松商と志度が代表校となり四国大会に出場した。高松商は一回戦で鳴門に大勝し、準決勝で松山商に敗れたが来春の選抜大会に望みをつないだ。 |
第６７回選抜高校野球大会
（H７．３．２５〜４．４）
【一回戦】 観音寺中央 ４−２ 藤 陰
【二回戦】 観音寺中央 ６−０ 東海大相模
【準々決勝】 観音寺中央 ６−４ 星 陵
【準決勝】 観音寺中央 １３−６ 関 西
【決勝】 観音寺中央 ４−０ 銚子商
第４８回春季四国地区高校野球香川県大会
（H７．３．２６〜４．５）
【決勝】 坂出商 ５−２ 尽 誠
県代表決定戦
（H７．４．１６）
坂出商 ６−５ 観音寺中央
第４８回春季四国地区高校野球大会
（H７．５．３〜４ 愛媛）
【一回戦】 坂出商 ２−１ 高知商
【決勝】 宇和島東 ３−２ 坂出商
第７７回全国高校野球選手権香川大会
（H７．７．１５〜３０）
【決勝】 観音寺中央 ４−２ 高松商
第７７回全国高校野球選手権大会
（H７．８．７〜２１）
【一回戦】 観音寺中央 ８−６ 宇都宮学園
【二回戦】 日大藤沢 ４−３ 観音寺中央
第４９回秋季四国地区高校野球香川県大会
（H７．１０．７〜１１．４）
【決勝】 高松商 ６−４ 志 度
第４８回秋季四国地区高校野球大会
（H７．１１．１９〜２２ 徳島）
【一回戦】 高松商 １１−５ 鳴 門
【一回戦】 明徳義塾 ８−０ 志 度
【準決勝】 松山商 １３−７ 高松商 |
